杉並区長選挙を契機に考えたい「杉並区政の課題2018」/杉並区議会議員(無所属)堀部やすし
(1)【教育】新しい学習指導要領への対応
  • 新たに「教科」となる小学校英語
  • 山田宏区長時代に採用した区費教員(正規教員)の減少
  • かつてのように「区独自教員」の確保を検討することが必要
(2)【五輪】たばこ受動喫煙防止対策
  • 田中良区長就任後、堂々と灰皿が置かれていた区長室
  • IOCとWHOが合意している「たばこのないオリンピック」
  • 五輪開催都市に相応しい受動喫煙防止対策が必要
(3)【災害】自治体間交流と災害時の相互援助
  • 自治体スクラム会議/協定先は、いずれも小規模自治体
  • 杉並区が関わるCCRCは、津波浸水域が整備想定地に
  • 新たな「天下り」先になっている交流自治体
(4)【保育】待機児童問題は終わっていない
  • 杉並区発表「待機児童ゼロ」実現のカラクリ
  • 消防法令違反の建物(自動火災報知設備の未設置)のまま公費運営されていた保育園
  • 国庫補助の出ない「認可外施設」の利用者が多い杉並区
(5)いま必要な「コンプライアンス」の確立【入札契約】
  • 驚きの「区長ゴルフコンペ」
  • 区契約担当者と業者がゴルフ 国家公務員なら懲戒処分に
  • 田中区長自ら解説していた「パーティーのからくり」
  • 内部統制の整備は区長の責務
(6)【財政】2020年以降の財政を考える
  • 異次元の金融緩和は、いつまでも続かない
  • 杉並区立施設の老朽化比率・減価償却率は54.6%(法定耐用年数を超えた区立施設が過半に)
  • 「金利上昇の現実性」を踏まえ、堅実な財政運営が必要に

 2018年は、杉並区長選挙(6月24日)の後、主な行政計画(上位計画)の見直しが予定されているほか、その他個別計画(下位計画)についても、改定・策定する予定があります。

 2018年に「改定」予定のある計画
  • 杉並区総合計画(10年プラン)
  • 杉並区実行計画(3年プログラム)
  • 協働推進計画
  • 行財政改革推進計画
  • 産業振興計画
  • まち・ひと・しごと創生総合戦略 など
 
 新たに「策定」予定のある計画
  • 区立施設再編整備計画(第1期)第二次実施プラン
  • 荻外荘公園整備基本計画(建物移築復原)
  • 荻窪駅周辺都市総合交通戦略
  • 中央図書館改修実施計画(実施設計)
  • 阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくり事業計画
  • 永福三丁目複合施設・永福図書館移転改築(実施設計)
  • 富士見ヶ丘小・中学校の一体的整備に向けた改築基本計画
  • 自殺対策計画 など
 


 現在、庁内(執行機関)で作業が進められており、当選区長が内容を判断したうえで「案」がまとまる見込みとなっています。

 このうち主要計画案については、9月以降、順次パブリックコメント手続が行われる予定です。計画の改定・策定後、それらが「各年度の予算」に反映されていきます。

 これらは「行政計画」であるため、改定・策定は、次の杉並区長の方針・意向が大きく影響します。

 各計画の遂行に必要不可欠となる予算や条例改正廃止などが通るか否か、最終的には議会の判断次第ですが(条例の改廃などが必要なケースでは議会の議決なく新たに大きな仕事をすることはできません)、まずは代表執行役である杉並区長の判断が重要になります。

 これを機会に「杉並区政の将来」について考えるきっかけにしていただけたら嬉しく思います。

杉並区長選挙(2018年)特設サイト


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