区長交代後の杉並区議会

 全国各地で地方議会が役割を果たさないケースが続出しています。

 議会全体が「オール与党」と化し、民意と掛け離れた議会運営が行われているのです。杉並区議会も他人事ではありません。

 たとえば、新区長の鶴の一声で、昨年末「杉並区長の多選自粛条例」が廃止されましたが、議員48名中、廃止に反対した議員は私を含め、たった5名のみでした。自民党から共産党まで、90%近くの議員が廃止に賛成しています。

 条例の制定時(平成15年)に賛成した議員で、廃止に反対した議員は、堀部やすし一人だけでした。過去、条例制定時に賛成しておきながら、廃止に同意した議員が大勢いたのです。

 杉並区議会に「大連立」が誕生

 昨年7月の杉並区長選は、二大政党が激突する大激戦でした。田中区長(民主党・社民党推薦)が誕生し、杉並区政は大きく変化しています。

 ところが、区長選の直後、杉並区議会に「大連立」が誕生しました(民主党・自民党の半数強・社民党議員などによる統一会派)。区長が交代すると、手のひらを返したように新区長に擦り寄り、民主党区長の提案する議案に100%賛成する議員が続出しています。

 まさに「寄らば大樹の陰」です。「杉並区の政権交代」は、予想外の方向に走り出しています。

 財政計画なき「無計画な区債発行」がスタート

 新区長は、杉並区政を大胆に転換させていますが、同時に自らの選挙公約も早々に反故にしています。

 また、新区長は、労働組合の支援を受けているため、区政運営の基本方針として「クビは切らない」などと述べるとともに、財政計画なき「無計画な区債発行」を相次いで決定しています。

 このままでは「役人が主役」の杉並区政に逆戻りしかねません。堀部やすしは、自由主義的な立場から、田中民主党区政を厳しくチェックし、区政の暴走を強く牽制していきます。

杉並区議会議員(無所属) 堀部 やすし



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