杉並区議会議員(無所属) 堀部やすし最前線 No.12


あなたは、何ができますか?




 報道によれば、ついに、トヨタまでが自社保有の保養所を手放すのだそうです。国際会計基準の導入を控えた現在、超優良企業とて、世界の波には勝てないということのようです。

 トヨタといえば、しばらく前に、終身雇用体質を指摘されて、格付けが下がったことがありました。そのときは、ずいぶん、トヨタの奥田碩社長も感情的に怒っていたような記憶がありますが・・・それでも、さすがは世界のトヨタです。ダメなら淘汰される世界なだけに、適切な段階で、実に賢明な判断をしますよね。


 都が「財政再建推進プラン」を発表


 トヨタの話ほど明確な話ではありませんでしたが、先日、東京都の石原都知事も「財政再建推進プラン」を発表し、また新たな問題提起をしました。職員の削減や人件費の圧縮について、これまでにない激しいプランとなっています。今後、役人からも議員からも大きな反発が起こることと思いますが、私は石原都知事の英断に賛意を表したいと思います。

 というのも、これは競争激しい民間企業なら当然のプランですし、都の財政がかつてないほどの危機的な状況である以上、もはや、これをやみくもに反対することができるような時代背景にはないと思います。私は石原慎太郎氏の支持者ではありませんでしたが、知事の姿勢には大いに期待したいと思っています。

 もっとも、このプランが現実になれば、役人や議員だけではなく、「今が良ければそれ でよい」という考えの都民の方々からも、反発が起こるかもしれません。でも、このままでは、早かれ遅かれ、都は財政再建団体に転落してしまうのです(企業でいう倒産に相当。自治省の植民地のようになってしまい、都が自由自在に行政運営することができなくなります)。そうなるまえに、赤字を止血しておかなければ、本当におぞましいことにならないとも限りません。いい加減に借金という解決方法(子や孫の世代に負担を押しつけるだけの解決方法!!)は止めて、財政再建に向けて動き出さなければならないことを改めて、訴えたいと思っています。とはいえ、首相の小渕さんが、あいかわらず、お構いなしに赤字国債を出しまくっているので、困ったものなのですが・・・

 さて、杉並の山田区長は、石原都知事と同じく4月の選挙で初当選されたわけですが、 今のところ、区長は、自分のカラーが明らかになるのは、これから先だと言っています。少なくとも現状改革と財政再建を訴えて当選した山田区長ですから、この点についても、今後に大いに期待するとしましょう。もちろん、中途半端なら、またしっかりと追及し、問題喚起していくつもりです。


 あなたは、何ができますか?


 さて、ここ最近、有権者のみなさんに対して、活動報告をさせていただいています。多くの方々より、たいへん有意義なご意見をいただくことも少なくなく、本当に助かっています。私は、みなさんのお知恵とお力だけで活動している無党派議員です。今後とも、ぜひ、建設的なご意見をお聴かせください!

 ただ、改めて、お願いもあります。もとより、政治を変えていくのは、政治家に重い責任がありますが・・・しかし、その一人ひとりの政治家を選んでいるのは、みなさん一人ひとりのはずなのです。役人や議員の狼藉ぶりを放置し続けてきたのは、いったい誰だったのか、改めて、考えていただきたいと思うのです。

 政治家に要望を出すことは大切なことです。でも、みなさんも、政治(地域)が良くなるように、意識を高め、努力をしてくださらない限り、政治(地域)は絶対に変わりようがありません。私は、今後も、情報提供に努めます。行政や議会の現状を知っていただくなかで、「やっぱりおかしいんじゃないか?」という声をなんとか形にしていきたいと思っています。私も、努力します。与えられた任期を全力で取り組みます。ただ、みなさんも「政治を変えていくために、ご自分は何ができるのか」、これを改めて考えていただきたいと思います。建設的なご意見はいつでもお待ちしています。他人事ではないはずです。どうか一緒に考えてください。お願いします。


 P.S. おかげさまで、先日、正式な議員控室を整備していただきました。これまでは、空調もよく効かない実に窮屈な部屋に押し込められていましたので、議会の応接室が使用中の時には、お越しいただいた方々にすら、落ち着いてお話しできる場所も準備できず、たいへんご迷惑をおかけしていました。私は、議会でも一人会派で活動していますし、他の多数会派のように、控室に事務員や秘書を置いておけるわけではありませんので、何のお構いもできませんが、お近くにお越しの折りには、ぜひ、ご連絡ください。

 
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